出産後に感度が変わった?回復のみちすじ
出産後、『前と感じ方が違う』と戸惑う方は多いもの。その理由と、回復のみちすじを知っておきましょう。
産後に感度が変わる理由
出産後は、ホルモンの急激な変化(授乳中はエストロゲンが低下し潤いが出にくい)、会陰の傷の回復、骨盤底筋のゆるみ、そして何より育児による睡眠不足と疲労が重なり、感度や性欲が変わるのは自然なことです。
焦らないことが第一
産後すぐに以前の感覚を求める必要はありません。体は回復の途中で、心も育児で手一杯。『今は時期ではない』と受け止め、焦らないことが大切です。性欲が戻らなくても、それは普通のことです。
回復を助けるケア
潤い不足にはローション、骨盤底筋のゆるみには産後の体調が整ってからの膣トレが役立ちます。再開するときは、初めてのように丁寧に、痛みのない範囲で。パートナーの理解と協力も欠かせません。
受診の目安
産後検診で性に関する悩みを相談してもまったく問題ありません。
パートナーとの気持ちのずれ
産後は、相手のほうが先に「そろそろ」と思っていて、自分はまだ全然その気になれない、というずれが起きやすい時期です。どちらが悪いという話でもありません。体に起きていることが、二人でまったく違うだけです。
断るたびに申し訳なさを感じる人もいます。でも、気持ちがついていかないまま応じると、次の機会がもっと重くなることもあります。
「嫌なわけじゃなくて、今は眠りたい」。理由を一言そえるだけで、相手の受け取り方はかなり変わります。
母親になって、女性としての自分が遠く感じるとき
授乳や夜泣きの対応が続くと、体が自分のものでないように感じることがあります。触れられるのが、少し煩わしくさえ感じる日もあります。
そんな時期に欲しいのは、性的なことより、誰かに労われることだったりします。肩をもんでもらう、何も言わずに隣にいてもらう。そういう時間が、少しずつ自分の感覚を取り戻すきっかけになります。
よくある質問
Q. 産後、夫に触れられるのがつらく感じます。
産後にそう感じる人は珍しくありません。体の回復と疲れが重なっている時期です。「今は手をつなぐくらいがちょうどいい」と、受け取れる範囲を伝えておくと、相手も距離を測りやすくなります。
Q. 産後、性欲がまったくありません。
ホルモンと育児疲れの影響でとても多いことです。無理に取り戻そうとせず、体と生活が落ち着くのを待ちましょう。長く続いて気になるなら相談を。
Q. いつから再開していいですか?
一般に産後1ヶ月健診で問題がなければとされますが、体と心の準備が整ってからで大丈夫です。パートナーと相談しながら、焦らず決めましょう。
産後の体は、命を生んだ後の回復期。感じ方が変わって当然です。焦らず、自分と赤ちゃんを優先して。体はちゃんと戻っていきますよ。
パートナーがいるあなたへ
感じにくさや「イケない」悩みの根っこには、体より先に、緊張や言えない寂しさがあることが多いです。技術の話の前に、気持ちの置き場所を読んでみてください。