「自分に優しく」が続く仕組みのつくり方
優しさも、仕組みにすれば続いていく。
意志に頼ると、優しさは途切れる
自分に優しくしよう、と決意する。
決意は素晴らしいが、決意だけだと長続きしない。
意志の力は消耗品で、疲れている日ほど残っていないからだ。
皮肉なことに、自分への優しさが一番必要な日に、一番実行できない。
だから、意志ではなく仕組みに働いてもらう。
続いている人は、根性ではなく設計で続けている。
仕組み一:環境に埋め込む
一つ目の仕組みは、環境への埋め込みだ。
優しさの道具を、目につく場所、手が届く場所に置く。
入浴剤は浴室の棚の一番手前。
ハーブティーはデスクの上。
ストレッチマットは敷きっぱなし。
やろうと思ってから道具を探すようでは、疲れた日には辿り着けない。
逆に、スマホなど優しさを妨げるものは、少し遠くに置く。
人は、近くにあるものをやる生き物だ。
仕組み二:時間と行動をセットにする
二つ目は、定型化。
既にある習慣に、優しさをくっつける。
歯磨きのあとに、白湯を一杯。
帰宅して着替えたら、3分ストレッチ。
金曜の帰り道は、好きなパン屋に寄る。
「いつやるか」を毎回考えない仕組みにすると、実行率は跳ね上がる。
優しさをカレンダーと習慣に予約してしまうのだ。
仕組み三:記録して、見えるようにする
三つ目は、記録だ。
手帳の隅に、自分に優しくできた日は丸をつける。
それだけでいい。
丸が並んでいくのを見ると、続けたくなる。
途切れても、また丸をつければいい。
記録は監視のためではなく、「ちゃんとやれている」を可視化するためのもの。
自分への信頼が、目に見える形で積み上がっていく。
仕組みが崩れたときの、再起動の合図
どんな仕組みも、生活の変化で崩れることがある。
引っ越し、繁忙期、体調不良。
崩れたときのために、「再起動の合図」を一つ決めておくといい。
私のおすすめは、白湯を一杯飲むことだ。
何もかも崩れた朝でも、お湯を沸かして一杯飲む。
それを「仕組み再開の号砲」にする。
一つ再開できれば、二つ目は楽になる。
全部を一度に立て直そうとしないことが、再起動のコツだ。
仕組みは、少しずつ「自分仕様」に育てる
最初に作った仕組みが、ずっと最適とは限らない。
使いながら、自分仕様に調整していくのがいい。
白湯が合わなければ、お茶に変える。
夜のストレッチが続かなければ、朝に移す。
仕組みは校則ではなく、自分のための道具だ。
道具は、使う人に合わせて改造していい。
半年もすれば、あなただけの、あなたに一番効く優しさの仕組みが出来上がっているはずだ。
よくある質問
Q. 仕組みを作るのが、そもそも面倒です。
A. 仕組みづくり自体は「元気な日の5分」でやればいい。今日元気なら、入浴剤を棚の手前に移すだけでもいい。疲れた日の自分への仕送りだと思えば、5分の手間の価値は十分ある。
Q. 記録が続きません。アプリのほうがいいですか?
A. 続くならどちらでもいい。ただ、記録のハードルは「丸をつけるだけ」レベルまで下げるのが鉄則だ。文章を書く日記は挫折しやすい。カレンダーに丸、それだけで可視化の効果は十分得られる。
Q. 三つの仕組みのうち、どれから始めるべきですか?
A. 環境の埋め込みからがいい。理由は、一度やれば努力ゼロで効き続けるからだ。今夜、入浴剤を棚の手前に、ハーブティーを机の上に移す。5分で終わる。明日からのあなたは、その配置に自然と助けられる。
仕組みは、自分への手紙
仕組みづくりとは、元気な日の自分が、疲れた日の自分に宛てて書く手紙のようなものだ。
「疲れているだろうから、考えなくても休めるようにしておいたよ」。
そういう先回りの思いやりを、生活のあちこちに仕込んでおく。
意志が切れた日も、仕組みが自分を守ってくれる。
今日、一つだけでいい。
入浴剤を手前に置くことから、始めてみてほしい。
ここは、21歳以上の女性のための、単発で完結する癒しの時間を用意している場所だ。くわしくはトップページへ。売り込みはしない。読み物だけでも、ゆっくりしていってほしい。