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平日の夜に小さな非日常をつくる

非日常は、遠くではなく工夫の中にある。

「どこか遠くへ行きたい」の正体

疲れが溜まると、どこか遠くへ行きたくなる。

あの感覚の正体は、移動したい欲ではなく、日常のループから抜けたい欲だと思う。

同じ道、同じ部屋、同じ流れの繰り返しに、心が飽和している。

でも、旅行は頻繁にはできない。

ならば、日常の中にループの切れ目を作ればいい。

平日の夜でも、それは可能だ。

照明を変えると、部屋が変わる

一番簡単なのは、光を変えることだ。

天井の明かりを消して、間接照明やキャンドル一つで過ごす。

部屋の景色が変わり、時間の流れ方まで変わって感じられる。

明るさが落ちると、体も夜モードに切り替わりやすい。

照明ひとつで、いつもの部屋が知らない部屋になる。

これだけで、夜の質は結構変わる。

音と香りで、空気を入れ替える

次は、耳と鼻だ。

普段聴かないジャンルの音楽を流してみる。

ジャズでも、環境音でも、外国のラジオでもいい。

アロマやお香を焚けば、部屋の空気が変わる。

嗅覚は記憶と直結しているから、香りが変わると気分の切り替えが早い。

目を閉じれば、ちょっとした旅先だ。

食と場所の、小さな冒険

食でも非日常は作れる。

作ったことのない国の料理に挑戦する。

デパ地下で、名前を知らない総菜を一つ買ってみる。

飲んだことのないお茶を淹れる。

場所を変えるなら、ベランダで夜風に当たりながら飲み物を飲む。

床にラグを敷いて、ピクニックのように夕食をとる。

子どもっぽい遊びに見えるが、脳にとって「いつもと違う」は立派な刺激であり休息だ。

非日常は、五感のどれか一つ変えればいい

ここまで読んで、面倒に感じた人のために、原則を一つにまとめておく。

五感のどれか一つを、いつもと変える。

視覚なら照明。

聴覚なら音楽。

嗅覚なら香り。

味覚なら初めての飲み物。

触覚なら、いつもと違う素材の部屋着や寝具。

一つ変われば、脳は「いつもと違う夜」として記録する。

全部やる必要はない。

今夜の気分で、一つだけ選んでほしい。

週に一度の「非日常枠」を予約する

非日常づくりは、気が向いたときにやろうと思うと忘れてしまう。

おすすめは、曜日で枠を決めることだ。

例えば毎週木曜の夜は、小さな非日常の夜。

平日の後半、疲れが溜まるあたりに置くのがいい。

「今週の木曜は何をしようか」と考える時間も、ちょっとした楽しみになる。

日常に、自分で祝日を作る感覚だ。

カレンダーの祝日は動かせないが、あなたの祝日はあなたが決められる。

よくある質問

Q. 一人暮らしではなく、家族がいてもできますか?

A. できる。家族を巻き込んで「今夜はキャンドルの夜」にしてもいいし、家族が寝たあとの30分を自分の非日常タイムにしてもいい。空間全体を変えられなくても、自分の周り半径1メートルなら変えられる。

Q. 非日常を作っても、悩みごとが頭から離れません。

A. 非日常は悩みを消す魔法ではなく、悩みとの距離を少し取る道具だ。距離が取れると、同じ悩みでも圧が下がる。頭から完全に追い出そうとせず、「今夜は隣に置いておく」くらいの構えでちょうどいい。

Q. お金をかけずにできる非日常はありますか?

A. この記事の方法はほぼ全部無料だ。照明を消してキャンドル代わりに間接照明、図書館で旅行記を借りる、いつもと逆回りで散歩する。非日常の材料は「いつもと違う」だけで、値段は関係ない。

ループに切れ目を入れる人になる

非日常の効果は、気分転換だけではない。

「自分の生活は、自分で変えられる」という感覚を取り戻せることだ。

日常に流されるだけの毎日は、無力感を育てる。

小さくても、自分の手で夜を演出すると、生活の主導権が手元に戻ってくる。

今夜、照明を一つ消すことから。

あなたの部屋で、小さな旅を始めてみてほしい。

この文章は、レンという一人の人間が書いている。
ここは、21歳以上の女性のための、単発で完結する癒しの時間を用意している場所だ。くわしくはトップページへ。売り込みはしない。読み物だけでも、ゆっくりしていってほしい。