頑張った日の夜の甘やかし方
頑張った夜ほど、雑に終わらせてはいけない。
頑張った日の夜は、案外ぞんざいに過ぎる
大きな仕事を終えた日。
発表を乗り切った日。
難しい話し合いを終えた日。
そういう夜に限って、疲れすぎて何もできず、スマホを眺めたまま寝落ちしてしまう。
せっかく頑張ったのに、締めくくりが雑になる。
これは少しもったいないと私は思う。
頑張った事実は、ちゃんと受け取ってから眠ったほうがいい。
まず、頑張りを自分で認定する
帰り道でも、玄関でも、お風呂の中でもいい。
「今日は頑張った」と、言葉にして自分に言う。
声に出さなくても、心の中ではっきり言う。
誰かが労ってくれるのを待たない。
他人の労いは不定期便だが、自分の労いは毎日出せる。
認定されて初めて、疲れは「ただの消耗」から「意味のある疲れ」に変わる。
省エネの甘やかしを、一つだけ
頑張った夜は、体力が残っていない。
だから甘やかしは、準備のいらないものを一つだけ選ぶ。
帰り道に好きな飲み物を買う。
湯船に浸かって、何も考えずに10数える。
部屋の照明を落として、好きな曲を流す。
一つで十分だ。
あれもこれもやろうとすると、それ自体が仕事になってしまう。
「打ち上げ」は一人でもできる
大きな節目の夜は、一人打ち上げをしてもいい。
コンビニで一番気になるデザートを選ぶ。
少しいいお茶を淹れる。
乾杯の相手はいなくていい。
今日の自分に、お疲れさま、と一口目を捧げる。
儀式めいたことをするのは照れくさいかもしれない。
でも、この小さな儀式が、頑張りに区切りをつけてくれる。
頑張った直後の「空白感」について
大きな山を越えた夜、達成感ではなく空白感に襲われることがある。
やり切ったはずなのに、心がしんとしている。
これは変なことではない。
張り詰めていた糸が緩むとき、心は一時的にバランスを崩す。
祭りのあとの寂しさと同じで、正常な反動だ。
だからその夜に、人生の意味を考え始めなくていい。
空白は数日で埋まっていく。
今夜は、ただ体を休ませることに集中してほしい。
連日頑張りが続くときの応急処置
頑張った日が単発ではなく、連日続くこともある。
そういう時期は、フルの甘やかしをする体力すら残らない。
応急処置として、三つだけ守ってほしい。
どんなに遅くても、湯船かシャワーで一日を洗い流す。
寝る直前のスマホを10分だけ我慢して、目を閉じる。
そして、「この時期はいつまで」と終わりの日を確認する。
終わりが見えている疲れは、耐えられる。
見えない疲れが、人を壊す。
期限の確認は、それ自体がケアなのだ。
よくある質問
Q. 頑張った夜ほど興奮して眠れません。
A. 緊張の名残でアドレナリンが残っている状態だ。湯船にゆっくり浸かる、温かいノンカフェインの飲み物を飲む、照明を落とす。体温と光を「夜モード」に切り替えると、興奮は徐々に下がっていく。
Q. 自分へのねぎらいが、つい暴飲暴食になります。
A. 疲れた脳は手軽で強い刺激を求めるから、自然な流れではある。責めなくていい。ただ翌日に残る方法だと逆効果なので、「強い刺激系は一品まで」と枠を決めて、残りは風呂や睡眠系のねぎらいに回すのがおすすめだ。
Q. 頑張りを労うと、翌日気が緩んでしまいそうです。
A. 実際は逆のことが多い。労われた心は「また頑張ろう」に向かい、労われない心は「もう頑張りたくない」に向かう。ねぎらいはガス欠防止の給油であって、ブレーキではない。安心して労ってほしい。
明日のことは、明日の自分に任せる
頑張った夜は、つい次の課題を考え始めてしまう。
あの件はどうしよう、明日はあれをやらなきゃ。
でも、今夜だけは店じまいでいい。
明日のことを考える仕事は、明日の自分の担当だ。
今夜のあなたの担当は、回復すること。
それだけをやって、早めに眠ってほしい。
頑張った日の夜を丁寧に終える人は、次もまた頑張れる人だ。
ここは、21歳以上の女性のための、単発で完結する癒しの時間を用意している場所だ。くわしくはトップページへ。売り込みはしない。読み物だけでも、ゆっくりしていってほしい。