甘やかし上手な人がやっている小さな習慣
上手な人は、大きなご褒美より小さな習慣を持っている。
甘やかし上手は、才能ではない
周りに一人か二人、自分を甘やかすのが上手な人がいないだろうか。
無理をしない。
機嫌が安定している。
疲れたら、すっと休む。
ああいう人は特別な才能の持ち主に見えるが、観察してみると、やっていることは小さな習慣の積み重ねだ。
つまり、真似できる。
私が見てきた中で、効果的だと思う習慣を5つ挙げてみる。
習慣一:疲れを翌日に持ち越す前提で予定を組む
甘やかし上手は、自分が疲れることを織り込んで予定を立てる。
大きな予定の翌日は、意図的に空けておく。
連日の約束を避ける。
「疲れないはず」という楽観で予定を詰める人との、いちばん大きな違いだ。
体力の見積もりが現実的なのだ。
自分の残量を過大評価しない。
それだけで、限界を超える日が減る。
習慣二:定番の回復メニューを持っている
疲れたらこれ、という定番を持っている。
いつもの銭湯、いつものカフェ、いつもの散歩道。
迷わないから、疲れていても実行できる。
回復の方法を毎回ゼロから考えるのは、それ自体が労働だ。
定番化は、疲れた自分への思いやりの形と言える。
習慣三:小さな快を、日常に埋め込んでいる
甘やかし上手の生活には、小さな快が埋め込まれている。
香りのいい柔軟剤。
触り心地のいいタオル。
お気に入りのマグカップ。
一つひとつは些細だが、毎日必ず触れるものだから、効き目は毎日続く。
特別な日のご褒美より、毎日の道具を少し良くする。
これは費用対効果の高い甘やかしだ。
習慣四:断るのが早い
意外かもしれないが、甘やかし上手は断るのが早い。
気乗りしない誘い、キャパを超える頼まれごと。
迷う時間が短く、断り方が柔らかい。
引き受けてから苦しむコストを知っているからだ。
断ることは、自分の時間と体力を守る行為。
つまり、断り上手は甘やかし上手の一部なのだ。
真似するときの、たった一つの注意
5つの習慣を紹介したが、真似するときの注意は一つだけだ。
全部を一度にやろうとしないこと。
甘やかし上手たちも、5つを同時に身につけたわけではない。
何年もかけて、一つずつ生活に馴染ませてきた結果だ。
まずは、一番簡単そうなものを一つ選ぶ。
三週間くらい続いて、当たり前になったら次へ。
急がば回れは、習慣づくりの世界では文字通りの真理だ。
上手な人も、できない日はある
付け加えておくと、甘やかし上手に見える人にも、できない日はある。
予定を詰めすぎる週もあれば、断り損ねる日もある。
違いは、崩れたときの立て直しの早さだ。
「まあ、そういう週もある」と流して、翌週にはペースを戻す。
完璧に見える人の正体は、回復の早い人。
あなたも、崩れた日を数えるより、戻れた日を数えてほしい。
戻れる限り、あなたは上手くやっている。
よくある質問
Q. 5つの中で、効果が出るのが早いのはどれですか?
A. 「疲れを織り込んで予定を組む」が最速だ。今週の予定を眺めて、詰まりすぎている日の翌日を一つ空ける。今日からできて、今週中に効果を体感できる。他の習慣は、その余白から育てていけばいい。
Q. 断るのが下手で、真似できる気がしません。
A. いきなり断らなくていい。まず「即答しない」から始める。「予定を確認して返事するね」と一晩置くだけで、引き受けすぎは減る。断り上手への第一歩は、実は「保留上手」なのだ。
Q. 習慣にする前に、そもそも余裕がありません。
A. 余裕がない人ほど、まず「やめる習慣」から入るといい。夜のSNSを15分減らす、気乗りしない誘いを一つ断る。何かを足すより、削るほうが余裕は早く生まれる。空いた分に、小さな甘やかしを置けばいい。
習慣五:自分を褒める言葉が具体的
最後の習慣は、言葉の使い方だ。
甘やかし上手は、自分を褒めるとき具体的に褒める。
「今日は嫌な会議で最後まで冷静だった。えらい」。
具体的な褒めは、ちゃんと心に届く。
ぼんやりした「まあ頑張ってるよね」より、ずっと栄養がある。
どれか一つでいい。
今日から取り入れてみてほしい。
習慣は、真似から始まる。
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